フィクション

時々、見かける新聞の見出し「やらせ」。
主にTVでドキュメンタリーをうたっている番組が、その撮影編集において作為が
認められたときに非難するために使われる言葉です。

ですが、ことTV局が作成して放映する物は「生中継放送」を除いて
すべてがフィクションなのです。
ニュースにしろ何にしろ、放送されるまでに情報の取捨選択と演出の影響を避けることは
不可能だからです。
映像に対して作為がある、ということが「やらせ」と言うなら、放映されるほぼ全ての番組は「やらせ」と判断してよいはずです。
つまり、新聞が「番組」に対して「やらせ」を非難することは滑稽以外の何物でもありません。
TVはほとんど真実を報道しません。
幸いなことに日本は複数のTV局が個別にしがらみに囚われているため、
情報の錯綜が起こります。
これにより流れる情報のすりあわせが可能になり、真実にすこし近づくことが出来るのです。

大事なのは視聴者が真偽を見分ける「目」を、身に着けることです。
「TV番組」を鵜呑みにするのは小学生くらいまでにしておきたいものです。