ホワイトバンド

これを始めに見たのは、夏のある日立ち寄った書店でだった。

見た瞬間、「ああ、またインチキ募金か・・・。」そう思った。

私は中学生のある日地元の大手スーパーに「愛は地球を救う24時間テレビ」に
集まった募金の収支と使用先円グラフを見て以来、街頭の募金などには
一銭も払って来なかった。

その円グラフには使用用途のほとんどがタレントのギャラ、イベントの設営運用費
に当てられ、実際に寄付に回されていたのは一割弱といった有様だったのだ。

それ以来、いかなる募金活動にも疑いの目を向けている。

災害の義捐金もそうだ。
本当に災害の援助をお金でしたいと思うなら直接送った方が確実だ。
国内なら、該当地域の役所などに問い合わせれば、当然口座などを開いて
援助金を受け付けているはずだからだ。
海外だって政府宛に送るか、今ならインターネットがあるのだからそちらに
送金先くらい示しているだろう。

今は情報のグローバル化が進んで内戦中でもない限り、国の情報が外に知られない
なんてことはない。

最近ではテレビ朝日ドラえもん募金が募集した金銭を、対象の被災者などに直接送らず、
左翼系活動団体に横流ししていると言う話も聞く。


案の定、ホワイトバンドは問題になり始めた。
一見、世界の貧困層に援助をする為の活動にこの商品を購入することで参加できる。

と、思える。
だが、詳しい活動内容や、集金した金銭の使途にいたっては当初実に不明瞭だった。
色々なサイトでこのあたりが指摘されていた。
検索して該当サイトに行けば、ホワイトバンド活動団体は
一応、その点をグラフなどで示していたが語るに落ちる、見事に世界各国の
貧困層の援助に使う項目が記されていなかった。

あくまで「援助活動を行う団体の活動資金」なのだ。

根拠もないのに「自分たちを信用しろ」と言うわけだ。

この手の詐欺には関わらないでいるのが一番安全で効果的だ。

善意を振りかざし、他人に要求する者は要注意だ。


ちなみに私は悪人なので善意を期待されても無駄だけれども。