無防備マン?

このキーワードを検索すると、妙なサイトにたどり着きます。

要は、戦争を回避するには「無防備宣言」掲げればよい、皆そうすれば戦争になるわけがない、仮に戦争を仕掛ける者も戦う必要がないので攻めてくる事はないはず。らしい。

さて、交通事故というのは何故起こるのでしょうね?
ルールを守って道路を利用していてるはずなのに、車に轢かれたりします。
それは「相手がルールを守るとは限らない」からですよね。

ソレと同じ、ある国が「軍隊を持ちません、抵抗はしません、だから戦争する必要はありえません、国際ルールを守ってください」といった類のことを掲げたとして、
相手がルールを守るとは限りません。
そもそもルールを無視して実力行使、と言う外交手段が「戦争」なのですから。


「無防備だから被害を受けない」この幼稚な考えを持つ人には、
是非、新造人間キャシャーンキャシャーン無用の町」を見て欲しいですねw


誰もが平和を望んでいるなら、それこそ戦争はなくなるでしょう。
ですが、現実には平和を望まない者には何を言っても通じないものです。

最後に、イソップ寓話の一節を。


"おおかみ"と"こひつじ"

ある日の、おおかみは、迷子になった、こひつじと出会った。
おおかみは、こひつじを食ってやろうと思ったが、
牙を剥いて襲いかかるばかりが、能じゃない。
何かうまい理由をでっち上げて、手に入れてやろうと考えた。
 そこで、おおかみはこんなことを言った。
「昨年お前は、俺様にひどいわるぐちを言ったな。」
 こひつじは、声を震わせて答えた。
「私はその頃、まだ生まれていませんでした。」
 するとおおかみが言った。
「お前は、俺様の牧草を、食べただろう。」
「いえいえ、私はまだ、草を食べたことがありません。」
 すると、またしてもおおかみが言った。
「お前は、俺様の井戸水を飲んだな。」
 こひつじは悲鳴を上げて答えた。
「いいえ。まだ、水も飲んだことがありません。
 だって、お母さんのお乳以外は何も口にしたことがないのですから。」
「ええい。もうたくさんだ。 
 お前がなんと言おうとも、俺様が飯を抜いたままでいるとでも思っているのか。」
 おおかみはそう言うと、こひつじに襲いかかって、貪り食った。
 
教訓。暴君はいかなる時にも、自分に都合のよい理由を見つけるものです。






あ〜、これってこないだイラクに侵攻したアメリカにも当てはまるなw
まぁ相手は決してこひつじではありませんでしたが。

引用(http://www.geocities.co.jp/Bookend/9563/Aesop/reader_Aesop1.txt)