子供の論理

久しぶりに気になった記事があったのでちと一言を、と思いまして。

例のR25って雑誌にあったエッセイ(コラム?)なんですけどね。
4月21日分のやつです。

そこの文章にあったの内容がすこーし気になって。
いわゆる子供向けマーケットに対する妙な警告を上げているのです。
:以下引用

・本来は主役であったはずの物語は、おもちゃを売るための付加価値に過ぎなくなってしまった。
・子供たちを消費者やマーケットとしてみるのはもうやめませんか。
今の日本の状況では、親も教師も到底企業の高度なマーケティング技術の敵ではない。
家庭からも学校からも資本主義を生きるためのモラルは発信されていないのだ。
・こうした風潮にまだ自分で働いて金を稼いでいるわけでもなく、成熟した価値判断が出来ない子供たちを巻き込むのは異常な事態である。
子供たちを子供マーケットから守り。チャイルドブランドの奴隷にしてはいけない。


:引用ここまで

過分に要所だけ抜き出したが、こちらの疑問はこうである。

いわゆる玩具におけるTV番組と言うのはその成立当初から子供のマーケティング
対象にしたものに他ならない。
古いところではTVアニメ「鉄人28号」のOPラストに「グリコ、グリコ、グーリーコー」
と掛け声を入れていることからもわかるようにスポンサーの意向を多分に含んでいた。

過去のロボットアニメの玩具展開などはその典型であろう。
そもそも、「玩具を売るため」のTVアニメなのだ。
そうでなければスポンサーが付かない。いまさらこの人は何を言っているのだろうと
思ったのだ。

2番目に引用した文も少し首をかしげる
家庭や学校からモラルが発信されていない(対応できないから)というのは
いささか無責任ではないか?
そうではないはずだ。そもそも子供の教育は親の務めだ。
学校は社会で生きるための知識を学ぶところで、子供のしつけをするところではない。
それでも昔は学校もしつけを行っていたが、最近のPTAや日教組などの狂った人権思想により、それすらままならない。
子供にモラルを教えるのは親の務めだろう。それを自分の無努力を棚に上げて社会のせいにしている。

3つ目、挙句に子供向けのマーケティングをやめろという。
この人は子供を無垢な天使かなにかと夢想しているのだろうか?
腫れ物に触るように決して汚してはいけないとでも?

成熟した価値判断がない、お金も稼げない、当たり前だ。
もし、子供がマーケティングに巻き込まれて正常な判断が出来なくなるようだったら
それはとりもなおさず、判断基準と財源を持っているはずの親の責任だ。


この人の文章はいわゆる左翼共産思想の一つ、「金儲けは悪」に根ざしているように思える。
この「金儲けは悪」というのは子供の論理だ。
なるほど、子供の判断基準しかないから社会のマーケティングに脅えるのだろう。


そして、挙句にその責任を社会全体に転嫁するのだ。
こういう親を持つ子供は不幸だ。