魔法少女リリカルなのはStrikerS 第04話 「ファースト・アラート」

このシリーズ、本編をちゃんと見るのはこの「StrikerS」が初めてなんですが、中々楽しんで見ています。

さて、この第4話でなのはたち部隊長クラスに能力のリミッターが掛けられていることが判明しました。
コレに対する各々レビュアーさん達の反応は概ね「無駄なことをしているなぁ」という物でした。

実際、能力の高い者に全力を使わせるのが効率はいいでしょう。
しかしそうは行かないのが一般常識というものです。
旧主役陣の3人は幼い頃から異能とも呼べる高度な魔力を用いての実戦経験があります。
しかし、それだけ巨大な力を無制限に「個人」に使用させるのは問題があります。

例えるなら中学生に戦闘機一機をフル装備で持たせているような物です。
うっかり使いどころを間違えたら大惨事です。
もちろんレビュアーの人たちは、なのは達が「正義の人」だからそんなことにならないと信じているでしょうが
現実にそのような人物がいれば行動に制限を受けるのは当然といえます。

なのははともかく、他の二人は元犯罪者。警戒するなという方が無茶な話です。

そもそも機動6課が設立されたのは、はやてがそのような自分達の状況で重大事件を追跡対処しにくいと考えたからでしたはずです。
なのは達が能力を全開で行動できるなら、それこそ機動6課は必要ないのですから。

はやてのレベルの落とし方も、自分の魔力総量を必要以上に落としても部隊員に振り分けるという手段をとっていることから
はやてのこの部隊への熱意と期待が伺えます。

第3話ラストでヴォルケンズとのやり取りでもあったように、部隊設立にはかなりの上級職の人たちの後ろ盾を得ていることが洩らされます。
強大な力を持つ者が自在に動かせる部隊を欲しがるなんて不穏なたくらみを疑われても仕方が無い位なのです。

時空管理局も人の悪意を相手にするからには身内にも用心しなければならないジレンマを抱えています。
そのあたり、漫画版などでやたらと「いい人」しかいないような異界の人たちの表現に違和感を覚えていたのですが、
アニメではきちんと現実感のある演出が好ましいです。



このリミッターの設定、自分は至極納得しました。
「大きな力を持つ者には大きな責任がある」