仮面ライダークウガ考察

さて、ここで日ごろから夢想しているクウガの一説を披露しようと思う。

それは
クウガとダグバは兄弟(あるいは血族)だった」
というもの。

この説の前提としてグロンギ族と言う存在について語ろうと思う。

グロンギ

遥か古代に存在していた狩猟民族と思われる。
彼らはクウガと同じ、「アマダム」と似た秘石をベルトの形に、あるいは内蔵して
体に埋め込み、石の力によって体組織を変化・強化させ己の力としていた。
経緯は想像でしかないが、いつ頃からか己の力のみを頼みにして
お互いの強さを競う「ゲーム」と称して他民族を狩り始めた。

ゲームを行うグロンギ族の特性はこの際論じない。

ここで問題にするのはグロンギ族の変身後の姿の多様性と共通性。

物語の都合としてのグロンギ怪人の種類はこの際置いておいて、
物語の設定としての考察をする。

様々な動植物の形態と能力をもつグロンギ怪人だが
一部に同型の容姿をもつ怪人がいる。

ズ・バズー・バとゴ・バダー・バである。
公式にも兄弟と設定されているこの二人は人間体も同じ顔だ。
これは同じDNAをもつが故の外見の相似と考える。

そもそもグロンギ怪人の容姿の違いは
石を埋め込まれた人間の精神と遺伝子に隠された能力を体現するものと仮定する。

ゆえにバダーとバズーは兄弟である為に又は双子であるが為に容姿が似通っていると
思われる。

能力に違いがあるのは、精神力の差であろう。
石の能力はおそらくは等しいと考えられるのに能力に差が出るのは
石の能力を埋め込まれた者の精神力でいかにコントロールできるかにかかっていると考える。


こう仮定してみると気になる点が現れてくる。
クウガとダグバである

この二体の容姿が似ているのはなぜか。
クウガを示すリント文字とダグバを示す文字がほぼ同じなのはなぜか。
そして、闘争の概念を持たないリント族の唯一人の戦士がクウガというのも気になる。

ここからは全くの想像と妄想になります。
古代の「クウガ」とはもともとグロンギの一人だったのではないか。
ダグバとは兄弟、あるいは血族だったと考えらる。
その為、同じ「クワガタ」の外観をしていたのだと思う。
そしてグロンギの中では異端とも言える闘争を嫌う人物だったのではないか。



同胞の暴虐と、その矢面に立ったと思われるリント族への同情から
一族から密かに離反し、秘石アマダムと共にリントへ身を投じたのだと考えた。

クウガ」を受け入れたリント族はもたらされたアマダムを使って
変身ベルト「アークル」と補助システム「ゴウラム」と作り上げた。
ただし、闘争の概念が無いリント族に戦士は存在せず、
必然的に闘争の代理人としての「クウガ」が選ばれたのだと思う。

アークルの制御とプログラムによってアマダムは
効率的に4形態への変身を装着者にさせることが可能になった。

しかし、装着者の精神力の増大と共にコントロールが失われる危険も
存在したため、ブレーカーの様な物も同時にプログラムされた。
その例が、五代のみた幻影(ビジョン)であり、
ゴウラムの消滅システムである。


こうしてリントの代理人として戦うこととなった「クウガ」は、
だがグロンギを全滅させる事はしなかった。

おそらくは血族ゆえの油断から真っ先にダグバを仕留めたであろうクウガ
封印エネルギーを使ってグロンギ族を倒していった。
「封印」にのみとどまったのはおそらくリントの意思を尊重したためと思われる。

そうして自らの肉体を最後の封印としてダグバを封じたのではないだろうか。


なんだか支離滅裂な文になったけど
クウガという物語はこんな話を連想させるほど
ロマンティックな物語だと思う。